立入禁止区域・双葉
立入禁止区域・双葉
(記録映画/2012年/HD/上映時間99分)
監督:佐藤武光    ナレーター:市原悦子

製作◆「立入禁止区域・双葉」製作委員会    企画◆Fukushima FUTABA Project

制作・配給■イメージ・サテライト  配給協力■アップリンク

【スタッフ】 構成・監督=佐藤武光/撮影・編集=大越康男/音楽=水岡のぶゆき
        エグゼクティブ・プロデューサー=中橋真紀人/プロデューサー=長尾国満、新井英夫、佐藤武光

★この作品は、3月17日(土)より渋谷アップリンクにて一般公開されます。また3月11日(日)に渋谷アップリンクの
 プレミアイベントにて特別上映されます。詳細は渋谷アップリンクへ【Tel: 03-6825-5502】
 *大阪では3月下旬よりシアターセブン(十三)にて公開予定。

★4月以降に全国のミニシアターでの公開と、自主上映(一般貸出)を予定しています。

私達の友人である佐藤武光さんが、3・11大震災の直後から、出身地である福島県双葉地域の状況を心配して、カメラを携え、幾たびも現地を訪ねています。ご承知のように、双葉郡は原発事故により「立入禁止区域」となり、震災の被害も放置され、住民は「避難所・仮設住宅の暮らし」を強いられています。3・11以降、様々な報道により、住民の直面する現実は紹介されていますが、本当に深刻な問題や心情はほとんど伝えられていません。昨年末の「事故収束宣言」により、あたかも解決したかのようなムードも生まれています。しかし、住民の苦難は始まったばかりで、今も厳しい事態が続いています。この情況を映像という手段で伝え、問題の本質を明らかにしていくのが、このドキュメンタリーの果たす役割ではないでしょうか。この作品を完成させ、全国に、全世界(英語字幕版)に発信し、広めていくことが必要と考えています。この作品は佐藤武光さん単独でスタートし、幾人かの協力で作業が進んでいます。しかし、完成させるためには、かなりの資金を要し、また上映普及の取組みにも様々な支出が予想され、多くの方の物心両面にわたるご支援が必要です。この活動を支え、作品を世に広げていくために「製作委員会」を設立し、ご支援をお願いしていますので、ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。

                                  「製作委員会」幹事 中橋真紀人(イメージ・サテライト)

大震災と原発事故で、故郷に何が起きているのか!?
3・11の大地震の発生、312の原発事故の勃発――故郷・双葉を心配した佐藤武光は、友人たちに連絡を取りつつ、カメラを携えて動き出した。たどり着いた地元での「検問」の制止に対し、“俺は双葉の出身で、故郷に戻るから、自己責任で入る!”と答えて突進していく…。その眼に入ってきた凄まじい情景に言葉を失う――そして、友人たちと会って話すうちに“地元の状況が地元の人たちに知らされていない”ことに気づく。ならば、自分の記録した映像で伝えていこう、それを広く国民にも見せていこう、と考えたのである。さらに取材を続けていくと、避難した人々の辛く悲しい心情が伝わってくる…。この叫びを日本全体に、そして全世界に発信していこうと覚悟を決めて、走り始めた!なぜ、自分たちの故郷を離れなければならないのか!? 猪苗代のホテルに避難した人々の世話に奔走する自治会長。避難所を転々としながら、娘と支えあって暮らす母親。フォークシンガーとして歌いながら、将来を探る元・原発労働者。「立入禁止区域」にある自宅に通い、放射能測定を続ける住人。これから、どうすればよいのか……考え、悩み、迷い、苦しむ人々――その悲しみと怒り、嘆きに満ちた心の叫びが画面にぶつけられてくる。同時に、映し出されるのは、倒壊した街並み、津波の被害でガレキの荒野と化した住宅地、倒壊を免れた人家の軒先で飼主を待ち続ける犬たち、放たれて彷徨う牛と牛舎で死んだ子牛、などなど。たどり着いた懐かしい双葉高校では、ひと気の無い校庭や野球部室、散乱するバットやボールに、カメラを向ける心が痛む…。

被災地の現実と、被災者の真実を伝える衝撃のドキュメント映像!
被災の状況、避難した人々の生活の様子は、テレビや新聞の報道で表面的には紹介されているが、その根幹に迫ったものは少なく、とくに、原発事故という我が国初の深刻な事態に直面させられた人々の心に寄り添ったものは極めて少ない。とりわけ「立入禁止区域」に入り込んで撮影された映像が一般に公開されるのは今回が初めてであろう。マスメディアの“取材自粛”という状況も生まれる中、様々な「壁」を突破して、原発に隣接する地域の有り様が、そこに関わる人々の生々しい言葉が、映像で伝えられることの意義は大きいであろう。

◆「Fukushima FUTABA Project」の第1弾として、企画制作されています。このプロジェクトは、各地に散った双葉郡住民のコミュニティと家族の絆を薄めさせないために、あらゆる行動と表現手段を駆使して企画を提言していくもので、双葉郡出身の12名によって設立されており、今後、数年間をかけて記録映画や劇映画などの創出を計画しています。製作委員会は第1弾の映像を支える組織で、この作品の英語字幕版を制作し、海外に発信していきます。また、出版の第1弾として、『双葉・されど我が故郷(仮タイトル)』(編著:志賀 泉=太宰治賞作家、写真・監修:佐藤武光/汐文社)も刊行されます。

【主な取材地】広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、請戸港、などの双葉郡、南相馬市鹿島区。「避難地」取材は、加須市旧騎西高校、リステル猪苗代、双葉町、会津若松市、東山温泉、大熊町、会津美里町、楢葉町、郡山市、二本松市、浪江町、福島市、いわき市、常磐湯本など。

【佐藤武光プロフィール】19488月福島県生まれ。双葉高校(野球部に所属)を経て、日本大学文理学部哲学科卒業後、東宝の作品に助監督として映画製作の修業に入る。1978年、松竹テレビ部作品「大空港」(主演:鶴田浩二)で監督に昇進。主に今村昇平、恩地日出男、渡辺祐介などの監督に師事している。

テレビ作品「大空港シリーズ」( 松竹・フジ)、「闇を斬れシリーズ」(松竹・フジ/主演:天地茂)、「ハングマンゴーゴーシリーズ」(松竹芸能・TV朝日/主演:渡辺徹)、農聖「松田喜一物語」(テレビ熊本/主演:永島敏行・石田えり)、劇映画「ねばーぎぶあっぷ〜暴力団新法物語」(TS企画/主演:梓陽子)、プロデュース作品「蕨野行」(恩地日出男監督/主演:市原悦子)、「ゆずり葉」(早瀬憲太郎監督/主演:庄崎隆志・今井絵里子)

■製作委員会事務局 〒1020074 千代田区九段南4−4−3−606 イメージ・サテライト内

E-mail  imagesatellite@hotmail.com
サムネイルをクリックすると
大きな画像が見れます。